工法とは【守谷市・取手市・常総市・つくばみらい市・坂東市・つくば市・新築コラムNo.121】

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お考えの皆さんこんにちは!広報の長尾です。

これから家づくりを考えている皆さまにお役立ち情報をお伝えしたいと思います!

 

さて、今回は「工法」ついてお話していきたいと思います!

「広報」じゃないですよー(‘ω’)ノ

 

工法ってなんだろう?】

意味としては家を組み立てる方法です。と言っても、一通りではありません。

一軒家などの注文住宅で使われる方法を一つとっても数種類に渡っております。

家の骨組みを形成する手順について示しているのが「工法」なのです!

 

【工法の種類】

◎木造軸組工法

昔から行われてきた工法で、今も日本のほとんどがこの工法を使って建築されています。

木の温もりと優しさをもちあわせていて、日本の風土によく合う工法です。

それ故に施工が可能な工務店が多くあります。

 

工務店の選択肢が広がって、沢山ある業者の中で最も良い建築が出来る会社を選ぶことが可能です。

土台の上に木の柱と梁で骨組みを形成し、筋交い(柱と柱の間に斜めに入れる部材)を組み込むことで震災に強い構造となっております。

大工さんの技術によりホゾなどを加工して木材と木材を接合・加工するのですが、最近ではプレカット工法(事前に工場などで加工するもの)などを使用することが増えて、品質もしっかりとして均質的になってきております。

在来工法では取付箇所や金物の種類も多いため、抜けていたり間違っていたりすると欠陥住宅になってしまいます。

近年では法整備のおかげで施工不備は減っているようではありますが、大工さんの腕前に左右される面があります。

 

狭い土地や形の変わった土地などに設計することも可能であるという適用力も魅力の一つです。外装のデザインや家の間取りの設計デザインにも広く使われています。

ヒノキや杉などの国産材や輸入材が使われており、近年は強度のある素材が使われていることが増加しています。

近年では耐火性能も向上していて、耐震性に優れたものもあります。廃棄物はリサイクルしやすいもので、金物は精錬され再利用され、木材はウッドチップなどにかわります。

地球に優しいエコな工法でもあるといえるでしょう。

 

木造軸組工法は柱・梁を組み上げていくのに時間がかかるので工事期間が長くかかってしまいます。目安としてはおおよそ六カ月を想定した方が良いでしょう。

それに関連して言えることとしては工事期間が長くかかるということはその分の人件費もかかってしまうので、コストがかかってしまう短所があります。さらに、その都度湿気などに対するメンテナンスやシロアリ対策などが必要になってくる面もあります。

 

◎木造枠組壁式工法(2×4)

北米で主流の工法でツーバイフォー(2×4)工法とも言います。

合板などのパネルで建物を箱型構造にすることで家を支えます。

建物のことを建築業界では「箱」と呼ぶことがあります。

四方八方の面を6個の面で箱を作っているようなイメージで考えると分かりやすいかもしれません。

 

材料の大きさや釘の打ち方などが規格化されていて、合理的でなおかつ標準化されている工法です。

大工さん個人の力量に左右されずに高品質で安定した家を建てられます。建築前に工場で材料を大量に生産して、現場で組み立てて工事をしていく方法が一般的で、工事期間が短いという長所を持ち合わせています。

なお、箱型構造なので地震の揺れを部分ではなく家全体へと分散させるために耐震性能に優れています。断熱性能のほか、高気密・高断熱に優れていて、使用する柱を2×6、2×8にして、厚い壁を設置することで断熱性能を向上させることが出来ます。

設計のデザインへの適応性も優れていて、輸入住宅から和風住宅まで表現をカバーしております。

さらに、2×4の住宅は木造型軸組工法で出来た住宅よりも燃えにくく、保険料も比較すると安くなっています。

 

しかし、面で家を支えていく工法なので、開口部や間口を大きくすることは出来ないので、増改築などに関しては自由度が比較的低いかもしれません。

さらに高気密・高断熱というメリットがあるが故に室内と外の温度差が大きいので、結露が生じやすいです。その結果、カビやダニの発生しやすいデメリットがあり結露対策が必要であるといえるでしょう。

 

◎鉄筋コンクリート(RC)造

骨組みは鉄筋で構成されています。それを型枠で囲んだものにコンクリートを流し込んでいく造りです。

用途は多岐にわたっていて、一軒家から高いビルまで使われている工法です。

壁構造とラーメン構造が必要に応じて使われていたりもしています。

型枠が出来ていれば、どんな設計にも対応できるので、先進的な住宅や高級な住宅などにも対応することが出来ます。

 

コンクリートと鉄骨の持ち味がきちんと出る工法なので、頑丈であり震災にもしっかりと対応出来ます。火災にも強く、それだけではなく雨水や外の気温などから鉄筋を守り、鉄筋が錆びるのを防ぐことにも優れています。

 

しかし、施工業者の腕前に左右されることがあります。それは作業をほとんど現場で行っているためであり、施工時の天気にも出来が影響されるからです。

コンクリートであるが故に仕方のないことなのですが、夏は熱くなってしまい室内を高温にしてしまい、冬は冷たくなってしまって低温になって寒くなってしまいます。

対応策としては外断熱をすることが挙げられます。そして、何もよりも実は費用が最もかかってしまう工法です。

 

 

◎コンクリート系プレハブ工法

工場で鉄筋入りのコンクリートパネルを作って、建築現場で接合していき組み立てる工法です。壁式工法でコンクリートパネルを壁・床・天井で組み立てていくプレハブ住宅です。

天候や大工さんの腕前によって品質は変わらず安定した造りになっております。震災や火事などにも強く、工事期間が短いという長所も持ち合わせています。

 

 

◎軽量鉄骨造

鉄骨で組み立てられたプレハブ型の工法で軽量鉄骨を骨として、多くのハウスメーカーで取り扱っていて豊富な商品があります。骨組みの造りに関しては木造軸工法と同じ軸組工法が多いです。

 

素材が工業化されている軽量鉄骨造は大工さんの腕前に左右されずに多く生産できることが特徴です。なおかつ品質は安定しています。

法定耐用年数という財務省が資産ごとの耐用年数について決めたものがあるのですが、軽量鉄骨造住宅が27年で木造住宅は22年となっていて、比較的丈夫な建築が可能になると言えるでしょう。

また木材とは違ってシロアリなどの恐れに関しては建物自体への心配は少ないというメリットもあります。

環境にもよるところはあるかもしれないですが、防音性に関して木造と同等か少し高いと言われています。

 

しかし、工業化され大量に生産が出来る故にデザインに自由度が低く、ブランドによって異なる部分もあるので、自由度は低くなってしまいます。

さらに木造建築よりも費用がかかってしまうという短所を持っております。

また、室内の温度が外へと流れやすくなっており、寒い時期に結露をしやすいデメリットがあります。さらに、他の工法と比べて防音性には弱い部分があります。

 

 

◎重量鉄骨造

ラーメン構造と呼ばれる重量鉄骨造は、シンプルな構造を持っていて6ミリ以上の鉄骨を使用し、垂直に立つ柱と水平にかけられる梁を固くつなぐ工法となっております。

ちなみにラーメンとは冬に食べたくなるアレではなく、ドイツ語で「額縁」や「枠」という意味を持っています。大きく家の正面を取ることが出来て、設計の自由度が高く、大きな空間を作ることも出来ます。狭い敷地でも柔軟に適応出来るので都市部のオフィスビルや中高層マンションに使われることが多い工法です。

 

鉄骨が厚い分、壁も厚いので防音性が優れている面があります。

音の問題は住む上でとても大切な問題になります。ストレスになるだけではなく、トラブルにもなりやすい危険性があります。重量鉄骨造はその面でカバーできるでしょう。

 

基礎部分を強めに作っておく必要がありコストがかかってしまう面もあります。

それは重量鉄骨であるが故に建物が重くなるためです。鉄であるために錆には弱いです。

 

 

◎木質系プレハブ工法

工場で作られた木質パネルを組み立てて床や壁を構成する工法です。

その木質パネルのなかには下地材や断熱材が入っているのが特色で壁式構造の一種です。接着剤や釘を打ち付けるなどして強くつなぎ合わせて壁や床、天井を組み立てます。

工場で作ったパネルを使用する木質系プレハブ法は、大工さんの腕前に左右されることなく高品質で安定している住宅を建築することができます。

地震に関しても強く、木造枠組壁式工法と同じく揺れを家全体に分散させます。

さらに気密性や断熱性、遮音性にも優れている工法です。さらに修理が容易で増改築も難しくはないので、工事期間が短いという特徴をもっています。

 

 

◎ユニット系プレハブ工法

工場で箱型の部屋のようなユニットを生産して、建築現場で組み立てていく工法です。

鉄骨で外枠が構成されていて、床・壁・天井、キッチンやトイレ、浴室なども生産が工場で行われるものです。

 

建築というよりも組み立てという色が強いため現場で行う工程がすくなく、工事期間が短期間です。さらに人件費なども安く済むので、コストもかからないという長所を持ち合わせています。工場で安定した製造が行われているために確かな品質が保証されている面があります。

 

しかし、工事の搬入の際に部屋などの部品を運ぶ工程で広い道路などが必要となり、敷地内にクレーン車が置けるほどの広さが必要となってきます。

また、工場で生産されるが故にバリエーションが限られたものになってしまうのでデザイン性は低くなってしまいます。

 

 

◎ログハウス

これは耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。北米もちろん、ヨーロッパなどで広く使われている工法で、日本でも伝統的な建物にこのログハウスの工法が使われていて世界中で古くから行われている工法です。

 

丸太で構成されている建物ですが、積み重ねる工法だけでなく、大きな丸太をそのまま使っている工法を表現しているものもまたログハウスと呼ぶこともあります。山の中や遠くの町の別荘に使われているイメージがあると思いますが、最近では都市の中にログハウスを見かけることもあります。

ひとつにログハウスと言っても種類があります。

丸田組み工法

丸太を横にして積んでいくログハウスのイメージとしては真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

ポスト&ビーム工法

ポスト(柱)とビーム(梁)に丸太を使用した工法で木造軸組工法と似ています。

 

ピース・エン・ピース工法

短いフィラーログという材木を柱と柱の間に水平に入れるという特徴があります。通常のログハウスよりも短い材木での建築が可能になります。

 

ログハウスは、夏は涼しく、冬は暖かいという快適な側面を持っています。まさに別荘でよく使われる理由ですね。

 

しかし、メンテナンスが必要な面もあり、また防火地域などには建築すること自体が難しかったりします。さらに準防火地域には耐火認定を受けていないログハウスは建築出来ないなどの短所も持ち合わせています。

 

様々な建築の工法についてご紹介してきました。人それぞれ重視したい面があると思うので工法から見えるものを判断材料にしていくのも一つのポイントだと思います。

それぞれメリット・デメリットはありますので、慎重に自分の住まいに合った工法での建築を考えていけば、より住みよい暮らしに近づけます。

なお、ログハウスのように建築が物理的に出来ない地域などもあるのでお気をつけください。

注文住宅を考える際に役立てれば幸いです。

 

これからも皆さまの家づくりや住みよい暮らしに役立つ情報を発信していきたいと思います!!

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